「ちさの庭」のDiary

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         2005年9月10日(土)    花野 はなの  私のすきな季語


昨日9月9日(金)にお友達と芳ヶ平らへ行って
きました。
リンドウを訪ねての山行きです。

台風一過の良いお天気を想像していましたがなかなかそうは行かず、
朝6時に出発し草津に
着く頃には、小雨まじりの天気になってしまいました。

ガスの中を進み眺望をあきらめていたところ、白根山のレストハウスにつく頃突然視界がひらけました。
霧が晴れたのです。白根山の荒涼とした乾いた
風景とは対照的に芳ヶ平のリンドウ、ナナカマド、緑の笹原は柔らかく広がりとても印象的でした。

ほんとうに素晴らしい大花野に出逢いました。
花野・・・春の野を想像しがちですが、秋の七草をはじめ、吾亦紅や竜胆の咲く広い高原の野を表します。
仲秋
の季語で爽やかな風が吹き抜けるような季語
ですね。
夫(昭陽)の詠んだ句を紹介します。写真は芳ヶ平の竜胆です。



           雲影に追ひ越され行く花野かな       昭 陽 

          2005年9月8日(木)   野分(のわき)・野わけ  わたしの好きな季語

台風14号が過ぎ去り、日本列島に大変な被害をもたらしました。
私の住む
群馬県富岡市は無事でしたが、テレビでは大変な被害を受けた地域もありほんとうにお見舞いを申し上げます。

さて野分ですが、このような野を分けるようなつよい風雨の翌日は、
空が特
別にきれいで草木も乱れていたりしますが、それも風情があると、昔のひとは感じたのでしょう。

でも早起きをして家の周りみると、薔薇の新しい茎が折れていたり
植木鉢倒
れていたり、あまり風情がある・・・というような気分にもなれませんが。今のように、情報のない昔のひとは、突然の嵐に恐れをいだき不安な気持ちが強かったのではないでしょうか。れにしても昨日は長い1日でしたね
写真は風に揺れる庭の風知草です。

             大いなるものが過ぎ行く野分かな     高濱 虚子

          2005年9月6日(火)   水引の花(水引草) 私の好きな季語

タデ科の多年草細い茎に沿って小さな粒々の赤い花が可愛らしくつく。
その様子は、とても素朴で細い茎が風に揺れるさまは繊細で美しい。
花穂のようすは赤い水引に似ています。
家の庭では、肥料分が多いせいか大きくなりすぎてその風情に欠けますが、
今年6月ごろ一度刈り込んでみましたら少し小さくまとまりました。
種でよく増えますので、絶えるということがありません。
次の句は、長い花穂が風にゆれ縺れるさまを詠んだ句で
とても繊細な感じ
がすきです。


       水引草風がむすびてゆきにけり    遠藤 正年






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